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株式会社赤川硬質硝子工業所は、Your ideas. Your glass.をモットーに、よりよいガラスを皆様にご提供していきます。

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Glass Glossary

ガラス用語集

                   

ガラスの製作過程や、性質など、ガラスに関する用語をまとめてみました。
みなさまの、お役に立てればと思います。

あ行


アッベ数」:あっべすう/Abbe Value

光の分散能の逆数で光学設計に用いられる数値。(nd-1)/(nF-nC)の式で定義される。
ここでnd、nF、nCはそれぞれヘリウムの587.6 nm,水素の486.l nm及び656.3 nmの輝線に対する屈折率である。

アレニウスの式」:あれにうすのしき/Arrhenius Equation Equation

拡散係数や電気伝導度kの温度変化は、k = Aexp(−E/RT) で表わされる。ここで、Aは定数、
Eは活性化エネルギー、Rは気体定数、Tは絶対温度である。

    

泡ガラス」:あわがらす/Cellular Glass

小さな泡からなるスポンジ状のガラス質の断熱材。

     

イオン交換」:イオン交換/Ion Exchang

ガラス中のイオンが周囲の媒体(例えば溶融塩)中のイオンと置換する現象。この交換反応に関与する
代表的なイオンは、アルカリ金属イオンのような1価の陽イオンである。

    

イオン電極」:いおんでんきょく/Ion Electrode

イオン選択性電極(Ion Selective Electrode)のこと。pH測定用のガラス電極のほか、
Fイオン電極などの固定膜電極あるいは有機液膜型電極がある。特定のイオンに感応してイオン濃度に応じた電位を示す。

    

板ガラス」:いたがらす/Flat Glass

平面状のガラスを総称する用語。 磨き板ガラス、普通板ガラス、型板ガラス及び
フロート板ガラスを含む。
板ガラスは、窓、自動車などの乗り物など様々なところで使用されている。 板ガラスには様々な成型方法がある。板ガラスの製造方法について、以下に記載する。

キャスティング   (ド・ヌーの鋳造法)法
17世紀末、フランスのド・ヌーが考案した板ガラス製造法である。銅製のキャスティング・テーブルである鋳型に、溶けたガラスを一気に流し込み、金属ロー ラーで表面を平らにして板ガラスにする。この方法により、当時としては非常に大判の板ガラス約2m×4mを作ることができた。また、この板ガラスを素板に した大板の鏡も作られた。ただし鋳造板ガラスは、非常に厚く、ローラーの跡が残るため「磨き」工程が必ず必要となった。この「磨き」は手作業の上、熟練と 時間のかかる大変な作業だった。
クラウン法
クラウン法は4〜7世紀頃、シリア人が発明したといわれる板ガラス製造方法である。吹きガラス技法をベースに、遠心力を利用し円盤状のガラスを作ることに 成功した。といっても、初期のものは、ビールびんの底のような小さなものだった。また表面はでこぼこで、中央にはヘソのようなポンテの跡が残った。つまり 現代のような平らな板ガラスではなかったが、この製法をきっかけに、窓にもガラスが多く使われるようになったといわれている。
垂直引上法
1901年にベルギー人のフルコールが開発した「フルコール法」は、溶解窯から板のままガラスを垂直に引き上げるという画期的なもの。この製造方法によ り、板ガラスを連続して製造する本格的な大量生産が可能になったわけで、1928年にアメリカで開発された「ピッツバーグ法」も、垂直引上法のひとつ。 また、1916年にはアメリカのコルバーンが、一度垂直に引き上げ、やわらかいうちに曲げ水平にして徐冷する「コルバーン法」を開発している。いずれも、 窯から直接板になったガラスを取り出す点が共通している。
円筒法
円筒法は、1830年頃にイギリスで確立されたガラスの製造方法。吹きざ おで長い円筒状のガラスを作り、カッターで切り開き、熱しながら板状にひろげるという方法。産業革命による都市建築ブームで生まれた建築用板ガラスに 対するニーズに対応し、より大きくてより透明なガラスの 大量生産を実現した製造法だった。とはいえ、その製造工程は、まだまだ熟練者の手作業に頼ったもの。ガラス表面にはゆがみが残り、品質にもばらつきがあっ たようです。
 その後、円筒法は、1902年、アメリカ人ラバースによって機械化される。ラバースは、人間が吹く代わりに蒸気で吹く技術を開発、これにより、およそ直径1メートル、長さ12メートルの大型円筒を作ることに成功した。この製法により、20世紀初頭のアメリカ高層ビルの窓ガラスはさらに大型化したのです。
ロールアウト法
ロールアウト法は、2本のロールの間に溶けたガラスを直接通して板にする方法です。現代でも、型板ガラス(意図的に像をぼやかすため、模様を入れた板ガラ ス)や網入り板ガラス(金属ネットを封入した防火用板ガラス)の製造方法として普及し ている。このロールアウト法の元祖が1922年アメリカのフォード社によって開発され た連続ロール法。しかし、ゆがみのない透視性の高い板ガラスにするには、後で表面を磨くという工程が必ず必要となる。
フロート法
現代の板ガラスの代表的な製法がフロート法です。1959年にイギリス・ピルキントン社が開発し、今では世界中に普及している。その原理は、溶かしたガラ ス素地を溶融金属の錫の上に浮かべて、ガラスを板にするというもの。ガラスの比重が錫よりも軽いので浮かぶわけです。この製法によって、磨きを必要とせ ず、両面ともほとんど平らな板ガラスが実現した。フロート法で作られた板ガラスはフロート板ガラスといい、平行平面と火造りのつやを兼ね備えた優れたガラ ス。建物の窓、ショーウインドゥ、鏡、そして自動車や電車の安全ガラスの材料として使われるなど、ほとんどの透明板ガラスの幅広い用途に用いられている。
    

異方性ガラス」:いほうせいがらす/Anisotropic Glass

光の伝搬に関して、方向によってその伝わり方の異なるガラスで、
複数の屈折率を持つこととなる。

    

液相温度」:えきそうおんど/Liquidus Temperature

溶融体と結晶の初相の間の平衡温度で、その温度以上では結晶が存在しない。

    

応力緩和」:おうりょくかんわ/Stress Relaxation

熱的な影響で、ガラス中の応力が時間と共に低下する現象。

    

オプティカルギャップ」:おぷてぃかるぎゃっぷ/Optical Gap

吸収端の光の波長をLとすると、Eg=hc/L で表わす光子のエネルギーEgをオプティカルギャップという。

  か行  

開口数」:かいこうすう/Numerical Aperture

光ファイバで、端面から光軸に向かう光の最大入射角(a)に関する数値でNAで表す。ファイバのコア及びクラッドの屈折率をそれぞれni、no (ni>no)とすると、niとnoの差が小さいときは NA = sin a =(2ni(ni-no))1/2 である。

    

快削性ガラス」:かいさくせいがらす/Machinability Glass

穴開け、切削のような機械加工の容易なガラス。

    

化学的耐久性」:かがくてきたいきゅうせい/Chemical Durability

ガラス表面が物理的にも化学的にもその性質を維持する性能を指し、長期間の水、薬品又は大気との接触の後、ガラス表面の物理的及び化学的変化、あるいは容器の内容物の変化に着目して評価する。

    

加傷強度」:可傷強度/Abraded Strength

ガラス表面に特定の方法で傷をつけた後に測定したガラスの破壊強度。この値は実用強度として使われる。

 

加成性」:かせいせい/Additivity Relationship

ガラスの特性値Pの多くは、P = p1・a1 + p2・a2 .. + pn・an のように各成分のその特性に関する寄与率piとその成分の含有量aiの積の総和で表わすことができる。これを加成性という。含有量は質量%、質量含有率、 モル%、モル含有率などで表示され、a1 + b1.. + an = 100%又は1である。

    

硝子(ガラス)」:がらす/Glass

昇温によりガラス転移現象を示す非晶質固体です。またそのような固体となる物質も指します。このような固体状態をガラス状態と言う。結晶と同程度の大きな剛性を持ち、粘性は極端に高い。非晶質でもゴム状態のように柔らかいものはガラスとは呼ばない。
 ガラスには多くの種類があるが、その多くは可視光線に対して透明であり、硬くて薬品にも侵されにくく、表面が滑らかで汚れを落としやすい。このような特 性を利用して、窓ガラスや鏡、レンズ、食器(グラス)など市民生活及び産業分野において広く利用されている。近代以前でも装飾品や食器に広く利用されてい た。また金属表面にガラス質の膜を作った「琺瑯(ほうろう)」も近代以前から知られてきた。
 ガラスの表面に細かな凹凸を付けたすりガラスや内部に細かな多数の空孔を持つ発泡ガラスは、散乱のために不透明である。遷移金属や重金属の不純物を含むガラスは着色しており、色ガラスと呼ばれる。

    

ガラス繊維」:がらすせんい/Glass fiber

ガラス繊維には、グラスファイバー(ガラス長繊維)とグラスウール(ガラス短繊維)の2種類がある。その2種類を以下に記載する。

グラスファイバー   (ガラス長繊維)
ガラス長繊維は、摂氏1,600度の高温窯で溶融したガラスの素地を白金ノズルから毎分約3,000mのスピードで引き出した直径6〜24μmの細いフィラメント状の繊維です。
 この極細の繊維を束ね加工を施した各種製品は、その優れた特性(引張り強度、電気絶縁性、耐熱性、耐薬品性など)により、今や現代社会に欠くことのでき ない素材として住宅、自動車、船舶からコンピュータを始めとするエレクトロニクス製品に至るまで幅広く使われている。
グラスウール     (ガラス短繊維)
グラスウールは自動車・鉄道車両等の断熱・吸音材として広く使われています。 原料はガラスカレット等のリサイクル原料で、火災に強い不燃材料です。
    

ガラス転移温度」:がらすてんいおんど/Glass Transition Temperature

通常Tgと称し、この温度を境にガラスが弾性体から粘弾性体に変化し、それはガラスの機械的又は熱的な性質の急激な変化の開始によって特徴づけられる。Tgは選んだ性質と測定法に依存する。熱膨張法及びDTAが代表的な測定法である。

    

ガラス転移点」:がらすてんいてん/Glass Transition Point

ガラス転移点は非晶質固体材料にガラス転移が起きる温度であり、通常 Tg と記される。
 固体の結晶を加熱してゆくと融点で液体に変わり始め、固体と液体が共存する間は温度が融点に維持され、固体が全て液体に変わると、またその温度が上昇し てゆく。だが非晶質の固体を加熱した場合は、低温では結晶なみに堅く(剛性率が大きく)流動性がなかった(粘度が測定不可能なほど大きかった)固体が、あ る狭い温度範囲で急速に剛性と粘度が低下し流動性が増す。このような温度がガラス転移点である。ガラス転移点より低温の非晶質状態をガラス状態といい、ガ ラス転移点より高温では物質は液体またはゴム状態となる。ガラス転移点を持つ代表的な物質には、合成樹脂や天然ゴムなどの高分子、昔から知られたケイ酸塩 のガラスがある。

    

ガラスフリット」:がらすふりっと/Glass Flit

ガラスフリットとは、珪砂,長石,石灰等の天然原料や工業原料を配合し高温で熔解し、急冷したガラスのかけら(フレーク又は粉末)です。
 ガラスコーティングのための基礎材料として、ホーロー製品はもとより各種グレーズ用、更にフリットの絶縁特性,耐食性,新素材への対応などの機能に特化 した電子材料用品にと、その活躍の範囲は想像以上の広がりを有しています。特に、低融点ガラスフリット・ガラスペーストは以下の特徴を有しています。

・低温-短時間封着が可能
・高い耐熱性
・被対象物に合わせた熱膨張係数
・接着強度が大きい

    

機械加工性」:きかいかこうせい/Machinability

材料の切断、研削又は形状加工のような機械加工のし易さ。

    

ギャザリング」:ぎゃざりんぐ/Gathering

溶融ガラスを竿先に巻き付け、ガラス成形型にガラスを供給する方法。種巻きともいう。

    

吸光度」:きゅうこうど/Optical Absorbance

媒体中に入射する光および透過する光のエネルギーをそれぞれIo, I とするとき、
A = (I/Io) で表されるAを指す。

    

強化ガラス」:きょうかがらす/Tempered Glass

高い弾性率、剛性率をもちながら透明であるガラスは非常に有用な素材であるが、脆いため衝撃を受けると割れてしまうという致命的な欠点が存在する。そこで、ガラスが容易に割れないようにするために、表面を圧縮して破壊に対する抵抗性を高める方法が考案された。
 強化ガラスはその表面が圧縮によって強化されているため、強化されていないガラスと較べて破壊に至る為の力は大きくなるが、圧縮層を超えて割れが進行す ると、内部には逆に引っ張りの力が存在しているため、ガラス全体が瞬間的に破砕する。このため、強化ガラスが割れると粉々に割れる特徴があるが、これは割 れた時の安全性の点からするとむしろ好ましい特徴である。
一方、強化ガラスはその構造上、それを加工することが出来ないため、強化のプロセスは製品製造工程の最後で行われる特徴がある。
 上記のような性質から、強化ガラスは自動車の窓などに広く利用されている。ただし、前面のウィンドシールドについては事故時に粉々に割れた強化ガラスが 運転者や助手席の乗員の眼球を直撃し失明する事故が多発したため合わせガラスとなっている。それでもバットでフルスィングしても割れない程度の強度を持っ ている為、決して、よく言われるような歩行者保護の為ではない。

イオン交換法
ナトリウム(Na)イオンを含有したガラスを、カリウム(K)イオンを含有した水溶液に浸けておくと、ガラス表面のNaイオンと溶液中のKイオンが交換し、Kイオンがガラスの表面層に進入していく。
ここで、KイオンはNaイオンよりも大きい。そのため、狭い隙間につっかえ棒を押し込んだような状態になり、ガラスの表面には圧縮応力の層が生じる。するとガラスを破壊するためには、分子間の結合を破壊する力だけでなく、表面の圧縮応力を取り除く力も必要となる。このため、このガラスを破壊するには通常のガラスよりも大きな力が必要となり、このガラスは強化されたと言える。
風冷強化法
風冷強化法は、表面に圧縮応力層を形成するという点ではイオン交換法と同じである。ただし風冷強化法では熱処理によって表面層と内部の密度差をつけることによって応力場を形成する。また業界では「焼きを入れる」などと称する。
    

強度」:きょうど/Strength of glass

ガラスの破壊は引っ張り応力によって起こる。ガラスの破壊応力値は、製造方法や製造後の履歴の影響を受け、一義的には決まらない場合が多い。火作りの表面を持ったガラスの強度は非常に高い。

    

屈折率分布ガラス」:くっせつりつぶんぷがらす/Graded Index Glass

表面から内部に向かって特定のパターンの屈折率分布をもつガラス。

    

屈伏点」:くっぷくてん/Deformation Point

ガラスの熱膨張曲線で、曲線が最大のピークを示す温度。この値は熱膨張の損J定方法に依存する。この温度のことを軟化温度と称する人も多いが軟化点と混同しやすいので避けるべきである。

    

クラウンガラス」:くらうんがらす/CrownGlass

(1)ソーダ石灰ガラスを指す。これに対するものはフリントガラスである。
(2)クラウン法(大きなガラス中空球を回転して平板にする手吹き製法)で作った板ガラス。
(3)光学クラウンガラスの略。

    

クラック」:くらっく/Crack

亀裂のこと。チェックまたはビリと呼ばれるガラス表面の微細な亀裂に較べて深さが深いものを指す。
ワレと同義。

    

クリスタルガラス」:くりすたるがらす/Crystal Glass

工芸作品やテーブルウェアに使われる無色で、透明性の高いガラス。

    

結晶化温度」:けっしょうかおんど/Crytalization Temp

結晶化処理のためにガラスを熱処理する温度、又はDTA(示差熱分析)で測定した結晶化開始温度。

    

結晶化ガラス」:けっしょうかがらす/Glass Ceramics

ガラスの定義のひとつは非晶質であることです。これに対して、結晶化ガラスはガラス中に微細な結晶粒子が析出したもので、全体としてはガラスではありませ ん。しかし、ガラスから作られ、マトリックス(析出物以外の部分)がガラスであるのでこのように呼ばれております。例えて言えば、斑晶と石基からなる火山 岩と同じような構造というわけです。
 ガラス作製時に失透と呼ばれる不良が発生することがあります。これは溶液の冷却工程における問題によって一部のガラス成分が結晶化し、粒界散乱によって 不透明になった現象です。結晶化ガラスは非晶質と結晶の微妙なバランスを支配する要因を制御することによって作製され、不透明なものだけでなく透明な結晶 化ガラスを作成することも可能です。通常は成型済みのガラスを再加熱し、一旦、結晶の核生成速度が最大になる温度に保持した後、結晶成長速度が最大となる 温度まで加熱します。こうすることで、作りやすく気泡の無い均一なセラミックとなる上、高温から冷却してきた場合よりも速く結晶化を進めることができま す。
 結晶化ガラスは低膨張、高耐熱、高絶縁性、強誘電性、化学的耐久性、耐機械強度に優れていることが特徴で、外観や耐熱耐火用途としての建材やインテリア のほか、熱のかかる調理器具や食器などの身近な製品、天体望遠鏡、プロジェクター、通信用途の光学用部品、精密機器などの精度向上のために低膨張(ゼロ膨 張)が求められる部品に使用されております。

    

結晶の溶融温度」:けっしょうのようゆうおんど/Melting Temp of Crystal

DTA(示差熱分析)で検知したガラス中の結晶が溶融を開始する温度。

    

光学ガラス」:こうがくがらす/Optical Glass

光学ガラスは最初の機能性ガラスといえる。光学ガラスは19世紀にドイツで発展し、その発展に寄与したエルンスト・アッベ,オットー・ショット,カール・ ツァイスの名は余りにも有名である。現在の光学ガラスのカタログに、様々な種類のガラスが掲載されている。これだけ多種多様な物性値を持つ材料は他に見当 らないが、これは色収差を克服するために作り出されたものである。
 プリズムで光が7色に分かれるのと同様、レンズを通過した光も僅かながら波長による光路の差が現れる(色収差)。この現象は屈折率が波長により異なるた めで、この屈折率の波長依存性を分散と呼ぶ。カメラや望遠鏡などの設計では収差を抑えるため、屈折率や分散の異なる複数のレンズが組み合わされている。

    

光学クラウンガラス」:こうがくくらうんがらす/Optical Crown Glass

屈折率が小さく、低分散の光学ガラスで、アッベ数が55.0以上、又はアッベ数が 50.0 to 55.0でかつ屈折率が1.60より大きいものを指す。

    

光学フリントガラス」:こうがくふりんとがらす/Optical Flint Glass

屈折率の大きい高分散の光学ガラスで、アッベ数が50.0以下のものか、又は屈折率が1.60以下でアッベ数が55.0以下のものを指す。

    

光学濃度」:こうがくのうど/Optical density

媒体中に入射する光および透過する光のエネルギーをそれぞれIo, I とするとき、D = -log(I/Io) で表されるDを指す。

    

硬質ガラス」:こうしつがらす/Hard Glass

1)高温で粘度の高いガラス。 2)軟化点の高いガラス。3)溶融の困難なガラス。

    

光弾性定数」:こうだんせいていすう/Stress Optical Coeff

光弾性の手法で求めた光路差を応力に変換する定数で、ガラスの内部応力の測定に使われる。

    

交流体積抵抗係数」:こうりゅうたいせきていこうすう/AC Vol Resistivity E, Ro

‘アレニウスの式’参照。交流体積抵抗率は、R=Ro exp(E/RT)で表される。

    

ゴバー」:ごばー/Gobber

溶融ガラスを押し出すもの。撹拌を兼ねた回転しながら上下動するものをゴビングスターラー、耐火煉瓦製の棒状のものをニードルと呼ぶ。

    

ゴブ」:ごぶ/Gob

ガラス溶融炉の端部より流出する溶融ガラスを切断して作製するガラス塊。

    

混合アルカリガラス」:こんごうあるかりがらす/Mixed Alkali Glass

複数のアルカリを含有するガラス。

 さ行   
     

作業温度範囲」:さぎょうおんどはんい/Working Range

特定のプロセスでガラスを成形するに適したガラスの表面温度の範囲。特定の成形プロセスを考慮しないならば、ガラス相互の比較のためガラスの粘度がほぼIE+3 から 1E+8 dPa-sであるような温度範囲を定義する。

    

作業点」:さぎょうてん/Working Point

ガラスの成形に適した温度として、ガラス相互を比較するため決めたもので、ガラスの粘度が1E+4 dPa-s であるような温度。

    

酸可溶性ガラス」:
さんかようせいがらす/
Acid-soluble glass

酸に溶け易い硝子、胃カメラのファイバー製造などに使われる。

    

CVD」:しーぶいでぃー/CVD

化学蒸着の略語。気相の熱分解生成物を基板上に堆積させる方法。

    

シアースピュー」:しあーすぴゅー/Shear Spew

一対のシアーブレードが交叉する軌跡に沿って発生する筋状のガラス切断痕のこと。数十ミクロン程度の微少な気泡がガラス表面付近に多数集合して並んでいる。
    

シアーブレード」:しあーぶれーど/Shears Blade

ガラス溶融炉の端部より流出する溶融ガラスを切断してゴブを作製するためのハサミ。

    

失透」:しっとう/Devitrification

失透とは、ガラスなどで、準安定のガラス状態から結晶化が進行し、多くの結晶核から成長した結晶粒の集合体へと変化すること。これによって、結晶の粒界で光を散乱して不透明になることから、この現象を失透という。
 石英ガラスでは、失透の進行は、一般に高温になるほど促進され、雰囲気や石英ガラス表面の汚れにもよるが、ガラスの表面が白くなっていく。これは、ガラ スの表面に付着したアルカリ金属(ナトリウムなど)や水分などの不純物が、ガラス網目を切断し、結合の再配列を促進し、クリストバライトの結晶になること に起因する。
失透の発生温度は800℃であるとの報告事例もあるが、1000℃を超えて1200℃になると、失透はより促進される。また、失透領域の深さなどにもよるが、この状態でランプの点滅などのヒートサイクルが加わると、粒界にクラックが生じ、発光管の強度を低下させる。

    

焼結ガラス」:しょうけつがらす/Sintered Glass

ガラス粒またはガラス粉を成形し、融着したもの。

    

除冷」:じょれい/Annealing

ガラスにとって、徐冷はとっても大事なことです。ガラスは、高温で溶融し成型したあと、徐々に温度を下げて 常温に戻します。その際、急激に冷やすとガラスの中に歪みが生じます。
 それを避けるために、一定の温度カーブでガラスを徐冷して行きます。その際重要になるのは、 徐冷点と歪点です。徐冷点と歪点の定義は少しややこしいのですが、 簡単に言えば、徐冷点は、その温度以下ではガラスの歪みがなくならないという温度で、 歪点は、その温度以下では歪みは発生しないという温度です。徐冷点は板ガラス、びんガラスで 550℃ぐらい、鉛クリスタルガラスでは450℃ぐらい、硼珪酸ガラス(硬質ガラス)では550〜600℃ ぐらいです。また、歪点は徐冷点より30〜100℃ぐらい低くなります。
 徐冷の際には、特に徐冷点から歪点までの間をゆっくりと温度を下げて行くことで、 ほぼ歪みの発生は防ぐことが出来ます。また、歪みの入ったガラスでも、このように再加熱/徐冷 することによって、歪みを除去することが出来ます。ガラス工場では通常、成型後、徐冷炉に入れて徐冷を行います。

    

除冷温度域」:じょれいおんどいき/Annealing Range

ガラス中の残留応力が実用的な速度で除去できる温度範囲で、各種ガラス相互の比較のために、徐冷点とひずみ点で決まる温度範囲とされている。

    

除冷点」:じょれいてん/Annealing Point

この温度で、ガラスの内部応力は数分で実質的に緩和する。ガラス繊維の伸び速度又はガラスビームのたわみ速度の測定がこの温度の測定に使われる。この温度におけるガラスの粘度は、IE+13からE+13.5 dPa・sに相当し、その値は測定方法によって異なる。

    

スカム」:すかむ/Scum

溶融ガラス表面に浮いたカスのことで、シリカ成分の多い変質ガラスから成る。

    

静的疲労」:せいてきひろう/Static Fatigue

静的な荷重を印加した状態で、時間経過と共にガラスの強度が低下する現象。

    

セルマイヤの式」:せるまいやのしき/Sellmeier Formula

セルマイヤによる光の波長に対する屈折率分散の式で、n^2- 1= A1L^2/(L^2 - B1) + A2L^2/(L^2 - B2)+ A3L^2/(L^2 - B3) で表わされる。
ここでn 及び L は屈折率と光の波長、 Al,A2,A3,B1,B2, B3は定数。

   

線膨張係数」:せんぼうちょうけいすう/Expansion Coeff 0

特定の温度における熱膨張曲線の傾斜、又は特定の2点の温度における熱膨張の温度勾配。

    

相分離」:そうぶんり/Phase Separation

溶融体が化学組成の異なる2液に分離する現象。

    

ゾルゲル」:ぞるげる/Sol-Gel

ゾルゲル法とは、一般的な意味でアルコキシド系ゾルを加熱などによりゲル状態とし、セラミックスなどを合成する化学操作のひとつである。
 相の違いによりゾルやゲル・キセロゲルに変化するコロイドの性質を利用している。セラミックを作る際はこの方法によってできたゲルをさらに加熱・乾燥さ せて製造する。その他ガラスを製造する際にもこの方法が用いられる。応用される用途が幅広く、最近では光触媒の原料である二酸化チタンの製造に応用されて いる。 このゾルゲル法は機能性薄膜を作成する上での優位性は高いが、成形品であるブロック及びロッドを作成するには、不向きである。

    

ゾルゲルガラス」:ぞるげるがらす/Sol-Gel Glass

ゾルをグル化して、乾燥後焼結して作ったガラス。金属アルコール化合物、溶剤及び触媒の混合物が代表的な出発物質である。

  た行    
     

耐火物」:たいかぶつ/Refractory

耐火物とは、1500℃ 以上の定形耐火物および最高使用温度が800℃ 以上の不定形耐火物、耐火モルタル並びに耐火断熱れんが(JIS R 2001)である。

耐火れんが(煉瓦)
種々の形を持つ耐火物。並型(JIS R 2101の規定230×114×65mm)などの直方体れんがや、横ぜり、縦ぜり、ばち形など、使用目的に応じて様々な形状が製造されている。
不定形耐火物とは、粉粒体または練り土状の耐火物の総称。施工現地にて所期の形状に施工される。施工方法によってキャスタブル、吹付け材、パッチング材などに細分される。耐火モルタルも本分類に含む場合がある。
耐火モルタル
主として耐火れんがの築炉時に目地に施工されることを目的とするモルタル。
耐火断熱れんが
熱伝導率の低い耐火れんが。特性はJIS R 2611に規定されている。
酸性耐火物
シリカ(SiO2)やジルコニア(ZrO2)など、酸性酸化物を主体とする耐火物。けい石れんが、ろう石れんが、粘土(シャモット)れんが、ジルコンれんがなどが挙げられる。
中性耐火物
酸性耐火物、塩基性耐火物いずれにも属しない耐火物。高アルミナれんが、炭素質れんが、炭化けい素質れんが、クロムれんがなどが挙げられる。
塩基性耐火物
マグネシア(MgO)や石灰(CaO)など、塩基性酸化物を主体とする耐火物。マグネシア - カーボン質れんが、マグネシア - クロム質れんが、ドロマイトれんがなどが挙げられる。

耐候性」:たいこうせい/Climate Resistance

‘やけ’に対する抵抗性

    

ダウンドロー」:だうんどろー/Down Draw

この方法は 薄い板硝子及びガラス管を生産するのに向いている。旭硝子が宇宙衛星の太陽電池のカバー硝子に0.05ミリ厚の硝子を供給したことで有名であ る。弊社では、管ガラスのみの製造を行っている。現在のところの一番大きな用途は、医療検査用,顕微鏡などのカバー硝子,タッチパネル等が主流となってい る。ダウンドローの特徴としては、溶融炉の下に設置してある、2つのロールにガラスをあてがい、引っ張る原理で直接、管ガラスもしくは、板ガラスを製造で きる。

    

多孔質ガラス」:たこうしつがらす/Porous Glass

無機多孔質材料とは多孔質ガラスや多孔質セラミックスのように内部に無数の微細な孔を有した無機材料であり、無機多孔質材料は有機系の多孔質材料に比べて以下のような特徴を有している。
(1)細孔径を数nm〜約10μmの間で制御可能であり、シャープな細孔分布を持つ
多孔体が得られる。
(2)骨格が酸化物からなるため耐熱性に優れ、種々の有機溶媒や酸の影響を受けず
微生物にも侵されない。
(3)機械的強度に優れ、反応容器内での寸法安定性が高い。
(4)表面修飾が容易である。
この特徴を生かして、無機多孔質材料は分離膜や触媒担体など多方面に応用されており、応用の一つに酵素・微生物等の固定化担体としてバイオテクノロジーへの応用も試みられている。

 多孔質ガラスは1940年頃に米国の特殊ガラスメーカーであるコーニング社により開発された。この多孔質ガラスを高温で処理し、無孔化したものは96% の高ケイ酸質で「バイコールガラス」の商標で知られており、多孔質ガラスは「バイコールガラス」の中間製品として得られたものであったが、均一な径の貫通 細孔を持ち、最大で数百m2/gの比表面積を持つことから、多孔体としての応用が研究されるようになった。多孔質ガラスの合成方法はガラスの相分離現象を 巧妙に利用している点で非常に興味深い。
 上図はその工程を示しており、原料となるSiO2(ケイ砂),H3BO3(硼酸),Na2CO3(ソーダ灰)から通常の溶融プロセスによりNa2O- B2O3-SiO2系ガラスを作製し(図1(a))、これを成形した後に数百℃で熱処理を行うと、ガラス内部でSiO2リッチ相とNa2O-B2O3リッ チ相に数nmのスケールでスピノーダル分解による分相がおこる(図1(b))。この分相ガラスを酸溶液に浸漬すると、Na2O-B2O3相のみが酸で溶出 され、図1(c)のようにSiO2骨格を持つ多孔質ガラスが得られる。
 この方法で得られる多孔質ガラスの細孔は表面から内部まで連結した貫通細孔であり、細孔径は熱処理条件により容易に制御できる。以上は基本的な工程であり、実際にはガラス組成や熱処理条件などメーカーによって種々の工夫が為されている。    

単独窯」:たんどくがま/Alone kiln

堝一本当りの燃料効率は連帯窯に劣るが、堝一本ごとの温度調整ができる。

    

チェック」:ちぇっく/Check

ガラス表面の微細な亀裂。ビリともいう。

    

チルマーク」:ちるまーく/Chill Mark

溶融ガラスの成形工程で冷却時に生じるシワ状の欠点。湯ジワ、冷えジワともいう。

    

鋳造ガラス」:ちゅうぞうがらす/Casting Glass

溶融ガラスを型または定盤に流し込んで作ったガラス。

    

直流体積抵抗係数E, Ro
ちょくりゅうたいせきていこうけいすうE, Ro/DC Vol Resistivity E, Ro

‘アレニウスの式’参照。直流体積抵抗率Rは、R=Ro exp(E/RT) で表される。

    

低アルカリガラス」:ていあるかりがらす/Low Alkali Glass

アルカリ酸化物含有量が5%以下のガラス。

    

低融点ガラス」:ていゆうてんがらす/Low-melting Glass

600℃ 以下で軟化流動するガラス。

    

転移温度(DTA)」:てんいおんど/Tg(DTA)

示差熱分析法又は示差熱量計で求めた転移温度。

    

転移温度(熱膨張)」:てんいおんど(ねつぼうちょう)/Tg(Dilatometric)

熱膨張曲線から求めた転移温度。

    

電気伝導度の式の係数E, So
でんきでんどうどのしきのけいすう/Electric Conductivity E, So

‘アレニウスの式’参照。電気伝導度Sは、S=So exp(-E/RT) で表される。

    

透過率」:とうかりつ/Transmittance

透過率とは、光学および分光法において、特定の波長の入射光が試料を通過する割合である。
ここで、I0 は入射光の放射発散度、I は試料を通過した光の放射発散度である。試料の透過率は百分率で示すこともある。
透過率は吸光度 A と次の関係にある。
あるいは、自然対数を使うと、次のようになる。この式とランベルト・ベールの法則から、透過率は次のようにも表せる。ここで α は吸収係数、x は経路長である。
光学材料では、表面(界面)で光が反射されるため、素材自体の透過率のことを内部透過率、界面をふくめた全体の透過率を外部透過率と呼ぶ。

動的疲労」:どうてきひろう/Dynamic Fatigue

周期的に変動する荷重を印加した状態で、時間経過と共にガラスの強度が低下する現象。

    

導電率」:どうでんりつ/Conductivity

‘電気伝導度’と同じ。

    

ドープしたガラス」:どーぷしたがらす/Doped(Stuffed) Glass

多孔質ガラスに他成分をしみ込ませるか、イオンビーム処理のように他成分を表面から導入したガラス。

    

鉛クリスタルガラス」:なまりくりすたるがらす/lead crystal glass

酸化鉛を24 質量%以上含むけい酸塩ガラス。ガラス器に使われ、重量感があり、
不純物の鉄分が少なくて(Fe2O3<0.003%t程度)、透明性が良く、
また屈折率が大きいのでカットすると輝きが著しい。

  な行    
     

軟質ガラス」:なんしつがらす/Soft Glass

(1)通常のガラス材料のうち、軟化点の低いものあるいは熱膨張係数の大きなもの,又は溶融の容易なもの。ソーダ石灰ガラスが代表的。
(2)スクラッチによりきずのつきやすいガラス。

    

内部透過率」:ないぶとうかりつ/Internal transmission

ガラス内部を通過するする光の透過率。表面の反射を考慮しない。

    

軟化点」:なんかてん/Softening Point

均一な直径のガラス繊維を特定の炉中に吊るし、一定速度で昇温するとき、ガラス繊維が自重で伸びる速度が特定の値になる温度。この温度のガラスの粘度は、通常lE+7.6 dPa・sに相当するが、その値はガラスの密度と表面張力によって変わる。リトルトン点ともいう。
屈伏点あるいはDTA軟化点のことを便宜的に軟化点と称することがあるので、注意が必要。

 

熱膨張係数」:ねつぼうちょうけいすう/Coefficient of thermal expansion

熱膨張率は、温度の上昇によって物体の長さ・体積が膨張する割合を、1K(℃)当たりで示したものである。熱膨張係数(ねつぼうちょうけいすう)と もいう。単位は 1/K である。温度の上昇に対応して長さが変化する割合を線膨張率(線膨張係数)といい、体積の変化する割合を体積膨張率という。線膨張率をα、体積膨張率をβ とすると β=3α の関係がある。
儉=α・L・儺(儉:伸び、L:長さ、儺:温度上昇)
 原子間の結合の強さで決まる物性値なので、材料の融点と相関がある。ある温度で体積変化を伴う相転移を起こす性質を利用して、使用温度領域で、線膨張が小さくなっている合金(アンバーまたはインバー合金)もある。
 なお、熱膨張率の異なる材料を組合せて使う場合、温度変化による熱膨張率の違いから、熱応力が生じる。この熱応力により、材料にクラックなどが入って壊れることがあり、様々なものの故障原因となっている。

 

粘性」:ねんせい/viscosity

粘度(ねんど)は、流体のねばりの度合である。粘性率、粘性係数とも呼ぶ。厚さ h の液体を間にはさんだ面積 A の2枚の平板が、相対速度 U で運動する時、液体と板の間に発生する力 F
(ニュートンの式) になる。
μを(動粘度と区別するために)絶対粘度という。量記号にはμのかわりにηを用いることもある。粘度μが一定の流体をニュートン流体と呼ぶ。
また、SI単位はPa・s(パスカル秒)である。CGS単位系ではP(ポアズ)が用いられた。

  は行   
      

ハーメチックシール」:はーめちっくしーる/Hermetic Seal

完全に気密封止したガラス部品。

    

薄膜がらす」:はくまくがらす/Thin Film Glass

基板上に形成したガラス質の薄層の被膜。

    

波長選択素子」:はちょうせんたくそし/Wavelength Selector

透過光又は反射光が特定の波長範囲の光になるように選択できる光学素子。

    

発熱体」:はつねつたい/Heating Element

ヒーターという意味では、ガスなどの燃料を熱源として、熱を出すものも含まれていますが、電気を熱源とするヒーターに限っても、色々種類があります。その 中で、抵抗加熱で発熱し、外部を金属製のシースで保護した「シーズヒーター」は、使用できる範囲が広く、産業用・家庭用ともに多く使われています。 色々な電気ヒーターについて、以下に説明します。

    
  • 電気加熱の主な方法

     

    抵抗加熱(ジュール熱による加熱)
     導体に電流を流すと、ジュールの法則により、熱が発生します。
    抵抗 R[Ω:オーム]の導体に、I[A:アンペア]の電流を流すと、P[W:ワット]の熱が発生します。
    P = I x I x R [W:ワット]
    1W = 1J/秒 = 0.239 cal/秒
    1kW・時 = 860 kcal

     

    誘電加熱
     樹脂や木材など、電気の不良導体(誘電体)を、平行電極にはさんで高周波電圧を加えると、誘電体の温度が上昇します。
    電極間に高周波電圧方向の電気力線が生じると、誘電体内の分子の極性がこの方向に並ぼうと運動して、隣の分子との摩擦が生じて発熱します。

     

    マイクロ波加熱
     マイクロ波は、金属表面では反射しますが、誘電体には吸収され、分子が電界の向きに応じて回転・振動をし、摩擦熱で発熱します。 

     

    誘導加熱
     巻線の中に金属材料を置き、交流電流を流すと、磁界が生じることにより金属材料に誘導電流が流れ、抵抗加熱により発熱します。 

     

    ヒートポンプ
     冷凍サイクルの、圧縮による凝縮(発熱)−膨張(給熱) を利用します。大気や水という低温熱源から熱を奪い、高温のところに供給します。

  • 抵抗加熱の特長 

    電気加熱の他の方法と比べて、抵抗加熱は次の特長があり、家庭用・工業用ともに、最も普及しています。

    • 電気エネルギーが100%熱になるので効率が良い。
    • 熱量が電力量と等しいので、計測・管理が簡単。温度コントロールも正確にできる。
    • 商用電源(AC 50Hz/60Hz)がそのまま使用できる。
    • 低温から高温まで、広い温度範囲で使用できる。
    • 各種ガス、真空など、各種雰囲気でも使用できる。
  • 抵抗発熱体の種類

     

    (1) 金属発熱体-1 (鉄-クロム-アルミ系)
     大気中など、酸化雰囲気で使用すると、表面に酸化アルミが形成され、最高 1400℃まで使用できるものがあります。電気抵抗が大きく、温度係数も小さく安定しています。高温では強度が低下します。

     

    (2) 金属発熱体-2 (ニッケル-クロム系)
     表面に酸化クロムが形成され、最高 1200℃まで使用できるものがあります。電気抵抗が大きく、温度係数も小さく安定しています。高温でも強度が高く、雰囲気によって、(1)より高い温度でも使用できます。

     

    (3) 高融点金属発熱体 (白金、モリブデン、タンタル、タングステン)
     (1)、(2)が使用できない高温で使用します。使用雰囲気を選ぶ、電気抵抗の温度係数が大きい、高価格 などで、使用は特殊用途に限られます。

     

    (4) 非金属発熱体 (炭化珪素、モリブデン-シリサイト、カーボンなど)
     金属発熱体が使用できない、高温でも使用できます。変形加工ができない、使用雰囲気を選ぶ、電気抵抗の温度係数が大きい、などで、使用は特殊用途に限られます。

  • 裸発熱線と、シーズヒーターの比較
    抵抗発熱体の中で、(1)の鉄-クロム-アルミ系発熱体、(2)のニッケル-クロム発熱体 が、もっとも広く使用されています。裸線のコイルを使用した電気コンロ、ヘアードライヤーなどでは、直接発熱体が目に見えます。これに対して、シーズヒー ターというのは、発熱体を金属シース(パイプ)に入れ、その間を絶縁物で満たしたものです。

     特性  裸発熱線  シーズヒーター
     寿命  発熱体が外気に触れているので、腐食ガスやほこりなど、雰囲気により短くなる  シースで発熱体が保護されているので、雰囲気にかかわらず長寿命。
     発熱量  雰囲気により、発熱体が腐食して、発熱量が低下していく。  長時間しようしても、発熱量がほとんど変化しない。
     絶縁性  絶縁されていないので、碍子などで、絶縁する必要がある。  シースと発熱体が絶縁されているので、直接取付けることができる。
     安全性  発熱体に水などがかかると、漏電する。  発熱体が露出していないので、漏電の心配がない。
     取付け  碍子で絶縁し、発熱体が他の部分に触れないようにする必要がある。  シースが絶縁されていて、曲げ加工できるので、取付けることが容易。

パリソン」:ぱりそん/Parison

成形工程における中間成型品のこと。

    

バルーン」:ばるーん/Balloon

小粒のガラス中空球。

    

反射率」:はんしゃりつ/Reflectance

入射光強度に対する反射光強度の割合。ガラスに光が垂直入射する場合、p=(n-1)/(n+1)とするとき、
反射率はpの2乗で表わされる。但し、ガラスは表面処理してないものとする。

    

ビーズ」:びーず/Bead

小粒の中実球。

    

PVD」:ぴーぶいでぃー/PVD

物理蒸着の略語。真空蒸着やスパックリングが代表例。

    

非ガラス」:ひがらす/Not Vitrified

その組成のバッチはガラス化しないことが実験的に確認された化学組成。

    

アイソレータ」:ひかりあいそれーた/Isolator

偏光子を利用した一方向のみ光が透過する光学部品。

    

光吸収端」:ひかりきゅうしゅうたん/Optical absorption edge

光の連続吸収スペクトルにおいて、波長がこれより長くなると吸収率が急激に減少するようになる部分又はその端をいう。

    

光吸収率」:ひかりきゅうしゅうりつ/Optical Absorbance

入射光対する吸収光の割合Aで、それは次式で表わされる。A=(1−R-S-T)、ここでR は反射光の割合、S は散乱光の割合、またT は透過率である。

    

光偏向素子」:ひかりへんこうそし/Optical Modulator

光線の方向振らすことのでき光学素子。

    

ヒケ」:ひけ/

成型品の外側と内側の冷却速度の違いにより、部位によって収縮量に差が生じてできる凹み。

    

比重」:ひじゅう/specific gravity

比重とは、ある物質の密度(単位体積あたり質量)と、基準となる標準物質の密度との比である。
 通常、固体及び液体については水(温度を指定しない場合は4℃)、気体については、同温度、同圧力での空気を基準とする。
 質量同士の比であるので無次元量となる。通常の水(内陸部)の約4℃での大気圧下の空気等が溶けていないときの密度は0.999972g/cm3で、ほ とんど1.0g/cm3であるから、比重と密度の値は、CGS単位系で表すと,数値的にほぼ同じ値となる。また、比重が1よりも大きい物質は水に沈み、1 よりも小さい物質は水に浮く。 密度と比重は混同されやすいが、密度は質量を体積で割った量であり、比重は基準物質と比べた密度比であるという点で異なっ たものである。よって、物質が水に浮く沈むというのは、密度よりも比重によっての方が判断しやすい。
 この比重を測定するにあたり、当社では、アルキメデス法を用いての測定を行っている。アルキメデス法は物体の浮力を利用した測定法であり、水中での質量と水上での質量を求めることで比重を測定している。

    

ひずみ点」:ひずみてん/Strain Point

この温度で、ガラスの内部応力は数時間で実質的に緩和する。この温度におけるガラスの粘度は、lE+14.5から1E+15 dPa・sに相当し、その値は測定方法によって異なる。

    

標準輝線スペクトル」:ひょうじゅんきせんすぺくとる/Standard Spectral Lines

光学材料の波長別の光学定数を測定するための特性的な幅の狭い輝線スペクトル。各種元素の放電管の輝線スペクトルを光源として使用し、標準輝線の波長及びその名称は下表の通りである。

輝線名称:
t
s
r
C
C'
D
d
波長/nm
1013.98
852,11
706.52
656.27
643.85
589.24
587.56
光源
Hg v
Cs v
He v
H
Cd v
Na v
He
赤外
赤外
輝線名称:
e
F
F'
g
h
i
波長/nm
546.07
486.13
479.99
435.83
404.66
365.01
光源
Hg v
H
Cd v
Hg v
Hg v
Hg v
紫外


ファイバーアレイ」:ふぁいばーあれい/Fiber Array

多数の光ファイバを束ねて融着して断面を研磨たもので、画像の伝送が可能。

    

VFTの式」:VFTのしき/VFT eqution

Vogel-Fulcher-Tammannの式の略。‘フルチャーの式’参照。

    

フォトクロミズム」:ふぉとくろみずむ/Photochromism

光に当たると着色し、暗所で色が消えるような現象。

    

フォトトロピー」:ふぉととろぴー/Phototropy

‘フォトクロミスム’と同じ。

    

複合材料」:ふくごうざいりょう/Composite

ガラスと他材料の複合体。

    

普通板ガラス」:ふつういたがらす/Sheet Glass

連続的に自由表面を形成して作った板ガラス。 例:フルコール板ガラス。

    

部分分散比」:ぶぶんぶんさんひ/Relative partial dispersion

光の波長x及びyに対する屈折率をnx及びnyとするとき、Px,y = (nx-ny)/(nF-nC)で示されるPx,yを部分分散比という。ここで(nF-nC)は平均分散である。

    

プリフォーム」:ぷりふぉーむ/Preform

予め成形されたモールド成形などの熱成形に用いられるガラスのこと。モールド成形では表面欠陥が少なく重量精度の高い球状のガラスが用いられる。

    

フリット」:ふりっと/Frit

溶融して水中や空気中でし急冷し、次に粉砕又は摩砕して作った粉末ガラスで、絵付け用インク、ゆう薬及び封着に使われる。

    

フリントガラス」:ふりんとがらす/Flint Glass

(1)無色の透明性の良い鉛ガラス。
(2)光学ガラスでは光学フリントガラス参照。
(3)無色の透明性の良いソーダ石灰ガラスの名称で、びんガラス又はガラス器に用いられる。

    

フルチャーの式」:ふるちゃーのしき/Fulcher's Equation

フルチャーによれば、粘性と温度の関係は次の式で表わされる。Log(viscosity)=A+B/(T―To)、 ここで、Tは温度、A,B及びToは定数である。定数は3点のデータで決めることができる。ただし、徐冷温度域のデータは使うことはできない。

    

分散」:ぶんさん/Dispersion

光の波長による屈折率の変化。

    

分散式」:ぶんさんしき/Dispersion Formula

次の屈折率の分散式、n^2 =Ao + A1L^2 +A2L^-2+A3L^-4+A4L^-8+ A5L^-8 ここで n 及び L は屈折率と光の波長、 A0,Al,A2,A3,A4,及びA5は定数。

    

分相」:ぶんそう/Phase separation

‘相分離’と同じ。

    

平均分散」:へいきんぶんさん/Mean Dispersion

輝線F(587.6 nm)と輝線C(486.1 nm)に対する屈折率の差。(nF-nC)。

    

偏光ファイバ」:へんこうふぁいば/Polarization-Maintaining Fiber

特定の方向の偏光のみが伝わる光ファイバ。

    

変成ガラス」:へんせいがらす/Modified

ガラスを分相、酸溶出又はイオン交換のように物理的化学的な処理によって変成してできたガラス材料。

    

放射性廃棄物固化」:ほうしゃせいはいきぶつこか/Radioactive Waste Solidification

放射性廃棄物中の放射性成分をガラス形成成分と混合し、その混合物を溶融して廃棄可能なガラス固化体とするプロセス。

 ま行   
      

磨き板ガラス」:みがきいたがらす/Plate Glass

ロール成形後、両面を研磨した板ガラス。

    

脈理」:みゃくり/Striae

脈理とは、1つのレンズやプリズム内で、屈折率が不均一であることによって、透過光が「揺らいで」しまう現象を言います。屈折率が不均一な原因として、密度の違いや、成分の違いがあります。
脈理とは母体ガラスと屈折率を異にしたガラス質の線状または層状になっている部分をいいます。

    

モールドガラス」:もーるどがらす/Molded Glass

型で成形したガラス。

    

モールドレンズ」:もーるどれんず/Molded Lens

モールド成形で作った非研磨ガラスレンズ、非球面レンズも成形可能。

 や行   
    

やけ」:やけ/Weathering

ガラス表面が大気の侵食、通常は湿度の影響で劣化する現象。

    

溶解」:ようかい/Dissolution

ガラス原料を加熱して溶かすこと。ガラス原料は溶けていく過程で固液反応によりガラス化するため、この言葉が使われる。「溶融」の方が広い意味で使用さ れ、カレットガラスのみを溶かす場合は「溶融」を使う。「熔解」は当用漢字ではないので極力用いない。

    

溶出ガラス」:ようしゅつがらすう/Leached Glass

ガラス質材料を酸処理して特定の成分が溶出した残りのガラス。

    

溶融温度」:ようゆうおんど/Melting Temperature

光の分散能の逆数で光学設計に用いられる数値。(nd-1)/(nF-nC)の式で定義される。ここでnd、nF、nCはそれぞれヘリウムの587.6 nm,水素の486.l nm及び656.3 nmの輝線に対する屈折率である。

    

溶融性」:ようゆうせい/Meltability

ガラスバッチの溶融しやすさ。

    

溶融体」:ようゆうたい/Melt

ガラスに関連した無機質の高温の液体で、それが低温で固化したものは必ずしもガラスとはならないものもある。

    

溶融点」:ようゆうてん/Melting Point

ガラスの溶融が経済的な速度で進むような炉の温度範囲で、ガラスの粘度が1E1.5 to 1E2.5 dPa・sの範囲にある。ガラス相互の比較のため、1E+2 dPa・sの粘度の温度が特性点として定義されている。

  ら行   

    

リトルトン点」:りとるとんてん/Littleton Point

‘軟化点’と同じ。

リドロー」:りどろー/Redraw

この方法は生産法と言うよりも二次加工の方法であるが ダウンドロー法は高度な溶解技術と設備が必要なため 現在存在している厚い硝子を (1mm,2mm)等を使い熱をかけながら横に引張り、硝子厚の薄い硝子を作る方法である。0.1、0.2、0.3等の硝子厚の板・極細の硝子管・無空棒の生産が可能である。用途は液晶ディスプレー・タッチパネル・胃カメラ用ファイバー等がある。

連帯窯」:れんたいがま/Solidarity kiln

8~10本の堝を円型(又は扇型)に配置、その中央から加熱する窯。
単独窯に比べ、燃料効率が良い。
個別に堝の温度コントロールは、ほとんど出来ない。

炉底昇降炉」:ろていしょうこうろ/ Furnace bottom lifting furnace

炉の底からルツボを出し入れする為に、炉の中の熱が逃げにくい。

  わ行   
    


    

バナースペース

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